小規模賃貸マンション3
↑北側外観

天空率で設計した小規模共同住宅 (my studio
建築設計社の自社ビルで、敷地は細長く、北側4m、南側6m巾の道路に面している。高容積地域であるが道路幅が狭いため建ち並ぶ建物は道路斜線によって2〜3階でセットバックを始めている。この建物だけが天空率設計で5階まで斜線後退なしに立ち上がり、街並みより一段高い。1階はエントランスと1賃貸事務所、2階、3階、4階が基準階として同じ平面でのワンルーム3室、5階には自社スタジオがある。構造はRC5階建て、短辺梁間方向はラーメン構造、長辺桁行方向が壁構造、階高はローコスト設計の一手法として一般的に2800〜2900の所、2700と低く抑えている。5階スタジオは居住性と省エネの効果を高めるため、下階で詰まった階寸法を5階スタジオに付加し4650と高い階高にしている。サッシの高さ4mで、南側作業室は冬でも晴れた日中は殆ど暖房や照明が不要である。また、高天井は通風や屋上からの輻射熱軽減に役立っている。屋上は5階専用のペントハウスで、建築と一体化した意匠で、簡単なパントリーがあってパーティスペースにもなっている。外装は打放しコンクリートであるが、若者居住者が多く、意匠性とコストの面から、断熱が不要な内壁・天井も積極的に打放しコンクリートを用いている

作品21/my studio
鈴木啓二/建築設計社のホームページ
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