鈴木啓二/建築設計社のホームページ
アンコール遺跡
ワットとトム

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第一回廊のレリーフ。マハーバ-ラタの戦闘場面。建築空間と一体になった素晴らしい壁画である。壁画空間としては、例えば、エジプトのハトシェプスト女王葬祭殿テラスに似ているが、葬祭殿ではファサード側一面だけに対して、ここでは四周の四面とも同じ構成で廻している。多くの建造物では、表と裏側の表現差があるものだが、ワットは同じエネルギー量を四面に掛けている。外側の回廊空間は日本でも(例えば法隆寺)イスラムでも(例えばモスク)内側に開放するのが一般的であるが、この第1回廊では、外側が環濠に守られているため、外部がわに開放し美しい自然景観に包まれながら歩みを進める。この屋根は迫出しアーチで作られている。(次ページ説明)