鈴木啓二/建築設計社のホームページ

1.中引き梁、伸子梁材の選定:赤松丸太

2.床板選定:欅

3.大黒柱材の選定:欅
■木工事開始期の作業
この工事は平成11年6月5日に着工し平成12年5月30日に竣工した。6月中は準備工事と職方構成、7月から木工事が始まった。先ず、材料の選定を行う。この類の工事では、前年度に木材の手配がつくと乾燥状態や形状も都合よく選定できるが、ほぼ、単年度工事であるため、材木屋さんを何軒も廻って希望の材を調達する方法を取った。狭山丘陵に実存したモデルを新築復元するため、梁の曲がりの形状を、1本ごとに図面を書いて、それに合うものを選定していった。欅材は切り出してからの時間が大切で、色や目が気に入っても、なかなか決められなかった。8月から墨付けと平行して梁材の表面加工開始。中引き梁、伸子梁、上梁は全て8面取り、繋ぎ梁は太鼓落しの加工を行った。これらの加工は美的な意味付けもあるが、使う向きを決め、軸に対し全ての位置で、水平、垂直を作ることによって、仕口を上手く納める技術的な目的がある。このちょうなはつりの加工に約40人工の手間がかかった。これを進めながら本格的に墨付けが始まる。

4.差し鴨居材の選定:けやき材

5.梁材八面取り:まさかり荒仕上げ

6.松梁八面取りちょうな加工

7.ちょうな加工

8.八面取り加工が終わったところ

9.太鼓落し加工
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