梁組構造は中2階部分を除き、1間間隔で縦横3段に組んでいる。梁行き方向は梁が2段になっていて、上屋梁り(叉首尻を受けている小屋梁)は屋根裏の床を支える為、上端をほぼ平らに作っているが、下段は伸子(シンシ=布を洗い張りする時に使う)梁といって上にむくった形になっている。この起くりが全体の緊結性を上げ耐力を高めている。屋根荷重で梁が変形しようとすると、柱を外に押出す力が掛る。柱上端は上梁にホゾで差込んで巾止め状態になっているので、夫々の仕口が隙間なく、きちっと締め付けられる。
軸組み透視図7 梁伏せ
鈴木啓二/建築設計社のホームページ
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