上図で見るとおり土間に較べて座敷側は開放的な構成で、貫構造なのに基本の貫が極端に少ない。それ可能にしているのが床組みの補強だ。現在の構造からは想像も付かないほど、重厚な構造になっている。屋根を支える梁組みが床下にもう一段入っていると考えれば良いほどである。太い組物を柱に差して曲げ耐力を大きく取っているのだ。タタキ、馬屋廻りはそれが無い分、これ以上閉鎖的に出来ないというほど壁にして貫を入れている。
軸組み透視図3 うまや入口
鈴木啓二/建築設計社のホームページ
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