タタキ廻りは現在の木構造と同じで柱は土台の上に乗っている(大黒・小黒柱を除く)。床上廻りの柱は全て礎石に直接乗っていて、その部分は床下で1間間隔(梁と同じ通り)に末口7寸ほどで通りの良い栗丸太(オリジナルはクヌギ材)の大引きを、天端を平らにはつって端から端まで入れ、柱と当たる部分はえり輪継ぎで差し、こみ栓でとめている。桁行き方向については、主要な架構である大黒柱とその対になっている5寸柱の柱脚を牛梁で繋いで補強している。ここは柱間が2間飛んでいるので中間に大引き丸太があり、その下を潜って両端を柱に差し固めている。根太は大引き丸太の上に長尺の杉丸太を渡しその上に突きつけで床板を張っている。
軸組み透視図5 床伏
鈴木啓二/建築設計社のホームページ
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