検査

■茅材の材料検査

茅料は在庫地で次の検査を行った
@品質
A在庫
B放射能濃度試験

・品質は秋伐り、長さ1;5m以上で腐れ等がなく、下葉のついていない良質材を確認。

・在庫は使用材、約700束以上の在庫を確認

・放射能は仙台市の財・食品環境検査協会に持込み、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137の濃度の測定試験した。
検査限界50Bp/kgで『検出せず』という結果であった。


■使用材の量の確認

公共建築であり、材料の使用料については、厳しく査定をした。

搬入数については立会確認すれば良いが、茅量については注意を要する。
一般に茅葺屋さんは5尺縄締めで見積もりをする。しかし、この単位は、山で収穫する束の大きさで、実際に現場で使われる茅束は、『すぐり』という作業を経て、3尺締めの小さな束となる。スグリとは不要・不良な葉を落とす作業で、使われる体積は元の体積と同じにならない。
1/4(月/日)
茅材在庫検査:5尺縄締め695束分確認
1/4
茅材在庫検査:宮城県石巻市北上町・倉庫
1/4
放射能検査サンプリング前の5尺縄締め茅束
01/4
放射能検査材料サンプリング
1/4
放射能材料検査サンプルを検査所へ持込み
1/18
受入茅材放射能測定検査:0.14〜0.15Sv/h
01/18
放射能測定状況
01/18
既存屋根放射能測定検査:0.13〜0.14Sv/h
01/18   材料検査:ガイガーカウンターDR-MKS-05型による現場測定 01/31  材料受入検査:4トン車ロングボディで1台で5尺縄締め200〜300束を運搬
01/31  第2回材料受入状況:第1回目受入材は茅置場に無くなった。 01/31 第2回材料搬入数量確認:第1回:301束
以後、第2回441束、最終第3回300束
茅葺屋根の維持管理:差茅 材料検査
鈴木啓二/建築設計社のホームページ
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