仮設工事

この建物は、野山北・六道山公園に一棟だけある茅葺民家で、年末年始以外は平常開館であるため、民家内の公開を続けながら差し茅工事を行った。

主な仮説は@仮囲いA軒廻り四周のステージング、B茅置場C作業員事務所である。

この他に差し茅用の足場がある。ステージ足場から手の届く所が終わったら、終った部分の茅葺面に足場丸太を水平に直接載せる。この作業を繰り返し、だんだんと登って行く。

■差し茅工事は火気に特に配慮が必要である。工事者の喫煙は駐車場内の車中とした。警備について、夜間は屋敷廻りの『グネ』(ヒイラギの生垣)のラインで閉鎖。昼間の見学者動線が工事範囲へ重ならないように注意し、正面側は見学者が工事を見えるように仮囲いにクリアパネルを使った。また、背後側に見学者用のステージも設けている。
12/21 仮囲いとステージ足場を一体に組む 12/21 箱番は現場事務所と作業員の休憩所に使う
1/6 南面、作業が見えるようにクリアパネルの仮囲い。茅屑が飛ぶのでステージ上もパネルが必要 1/13 西面〜北面シート仮囲い
1/13 北面の見学者用ステージ 1/17 北軒先ステージ:茅束や足場丸太を仮置する。また、軒先差茅や移動したするスペース
茅葺屋根の維持管理:差茅 仮設工事
鈴木啓二/建築設計社のホームページ
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